近況と日記も交え今大会を振り返ります。
近況:読書と思索三昧。将棋とは直接関係ないものばかり。
本格焼酎を本格的に飲み、本格的ではないが九州を応援する日々。
7月26日:締め切り前日に参加表明。老母の術後の快復を様子見していたが見切り発車。
翌27日:宮城の善良過ぎる悪代官(?)から、宮城県の連敗を止めたいと返信。
8月7日:立秋。古川台町の七夕大会。エアコンが効かない暑さ。スイカも出る。
8月8日:玉音放送。天皇陛下のお気持ち表明、頭が深く下がる。村山聖九段の命日。
8月18日:台風一過、朝から虫の音。昼は蒸す。残暑ざんしょ。
8月22日:ケアマネージャに外泊の相談。
8月24日:ショートステイの契約締結。
8月26日:老母をショートステイに2泊3日で預かって頂く。
介護スタッフが将棋頑張って来て下さいと言ってくれる。
涙が出そう。
今回は親子でリフレッシュ作戦。
8月27日:朝、天気と道路情報を確認。NHK杯将棋を録画予約。
7:45に出発。雨で路面や視界が良くない事を想定し少し時間に余裕を持つ。
クルマのエンジンが掛かるという当たり前のこともありがたく感じる。
車中のラジオでは人工知能に関して面白い見解を示すおじいさんの明るい声。
後から「毒蝮三太夫さんでした」に納得。
高齢なので辛いこともある筈だが、そんなことは少しも感じさせない。プロだなと想う。
高速道では路上のカラスが避けないので後続車がいたがブレーキ。
カラスはスリルを楽しんでいるのだろうか。
村田ICで降り蔵王を目指す。2回目の会場なので9:10すんなり到着。
自然豊かな環境だ。森には優しい雨。
受付:運営の大坂さんは茨城から参戦、宮城は寒いと。
渋谷(貴)さんも選手兼務。
事務能力を買われて千葉(正)さんは運営サイドに。ありがとうございます。
大村さんと杉山女流の活躍は説明するまでもないでしょう。
秋葉さんには将棋道場が減っていること、将棋教室では生活出来ないことなど伺う。
東京からは柳谷さんが駆けつけてくれた。
登米の隆元さんは初参戦。
宮城の管理人が見当たらないが事情は確認しそびれた。
こども達から年配の方まで一緒に指せるのが将棋の良いところ。
少年老い易くガクガク成り易し、将来老人になることは早い時期に知っておいた方が良いと思う。
今回の日程が職団戦と重なり参加者が少ない。
人数のバランスが取れず変則的なルールになったようだ。
開会挨拶(両県代表)
大村さん:島九段の奥様の訃報、葬儀には会から生花を供えたこと、
小山さんが盤寿を迎えたこと、記念品に花輪さんの手配で置駒を用意したことの報告。
会場は盛大な拍手。
花輪さん:参加人数が少ない為、今回は山形県の不戦敗としますと宣言。
東英君の奨励会6級合格の報告。
対局で当たった皆さんは鍛えてあげて下さい。・・・後で鍛えられることになった。
対局開始:古川チームは30分の遅刻、後で確認すると単純な移動時間の読み違いとのこと。
受付時間を考慮すれば1時間の遅刻だろう。初日3連敗のペナルティもありだ。
年上の幹事長には社会人としての自覚を持つよう教育的指導をしておきました。
芳賀さんも来ていない。
※芳賀さん:将棋に熱心でガッツが有る。
8月7日、古川台町の七夕大会で入賞。
今回初日朝はタイヤがパンクしてスペアが無い為、途中からバス利用で到着。
1局目が不戦敗になってしまった。
私と相部屋になり2日目朝は自分で採譜した棋譜を並べて反省している。
その後いなくなったと思ったらホテル周辺をジョギングして道に迷ったらしい。
8時に戻り急いで朝食へ。苦戦を強いられたようだが最終局では貴重な1勝を得た。
大きく花ひらく日が来るだろう。
第1局:何故か成田嬢、ご縁か。●。飛車落ちでお願いしますと言ったが却下された。
成田兄は沖縄勤務医、暖かいのと子供の数が多いので希望したとのこと。
沖縄と聞いて古い小噺を思い出す。
蛇に毒を持っているかと聞いたら「イエス アイ ハブ」。
初日昼食:対局相手の成田嬢、成田母、和枝さんの美女と4人テーブル。羨ましいでしょ。
第2局:何故か東英君、ご縁か。●。一手違いまで持ち込んだが。鍛えられてしまった。
※東英君:後に対局の合間、彼の将棋を見ていたが強い。
大勢の愛情を受けて素直に育っている印象。
ひとの良さが勝負士としてマイナスにならなければ良いと想うが、
プロの水に浸かれば顔つきも変わってくるだろう。
第3局:何故か白石さん、同支部同士。●。初日3連敗。
「十牛図」の最終段階に近づいているのだろうか。将棋って何だっけ。
懇親会まで小1時間あるので一風呂。
懇親会:小山さんへ盤寿祝いの置駒と色紙の贈呈。
小山さんは返礼に良く透る大きな声で歌を披露された。
普段、好みでないのでビールは飲まないが今日は喉が渇いていて美味い。
私は隣の近江さんやお酒を注ぎに来て下さった成田母と談笑。
私の年齢を聞いた成田母は何故かびっくりされていた。
想定していたより下だったのかその逆だったのかは聞かずじまいだった。
※小山さん:早朝や夜間の長時間運転を避けるため前後2泊を追加しての参加。
長生きも芸のうちと言うが、今は仮設住宅を出られ自宅を求めたとの事。
昔は5〜6年辛抱して船乗りをすれば家が建ったと湯船のなかで伺った。
気仙沼は東日本大震災から5年過ぎた時点で仮復旧が終わったばかり。
盤寿の記念の置駒は新居に輝き、心の支えになってくれることでしょう。
2次会:両県の山口さんと将棋談義。
ボランティアが居ないと将棋道場は成り立たない、最低賃金も払えないと。
・・・この辺については色々想うところが有り過ぎるので今回は割愛します。
宮城の山口さんは積極的に寄付活動をされている。
「寄付すると何倍にもなって返って来るよ」。
人間が死んだ後に残るのは集めたものではなく与えたものという。
私はそれほど積極的ではないものの寄付活動をしていますが、
皆さんも騙されたと思って騙されてみて下さい。少しずつ。
「断崖に掛かる透明な橋」を信じて一歩踏み出す勇気。これが運命を変える。
迷わず行けよ、行けば分かるさ。
大介プロは力が有り余っていて「皆さんどんどん挑戦して下さい」ということで将棋に。
「う〜ん強い、本当に強い、筋がいい。若かったらプロになれる」と若くない私に言う。
最後に大介プロ自作の詰将棋を何題か披露されて24時過ぎにお開き。
今回はイビキ攻撃が無く良く眠れた。
翌朝5:15に起床。外は小雨。朝風呂と朝食。
野菜中心のおかずと最後に梅干を頂く。
成分のクエルケレドクエン酸が身体の疲れをとってくれるらしい。
第4局:三浦さん●、プロスキーヤーと同姓同名。居飛穴玉は遠い、初手合い。
第5局:宍戸さん○、相振りの経験の差が活きた展開。初手合い。全敗が無くなった。
二日目昼食:相澤さん、川井田さんと。普段あまり食べることのない野菜サラダが嬉しい。
※食後のタバコ部屋での話題は健康や介護、医療費、年金、将棋の持ち時間の短縮傾向など。
人生の残り時間が分かればご利用は計画的に出来るのだが。
今を全力で生きるしかないのが真実だろう。過去は後悔しない、未来は心配しない。
第6局:相澤さん○、私のゴキゲンに角道を開けない作戦。苦戦を頑張って最後は相手の時間切れ。
最終局は50分切れ負け。私の残りも2分。
天童支部の平成28年度あらましを頂く。
表彰式:古川からは阿部勝さんが上位入賞、川井田さんがプロ棋士勝利賞。
何人かに色紙を渡す伊藤沙恵女流はにっこり微笑んでお人形さんのように可愛い。
集合写真撮影:小山さんの前には記念の置駒、私は隣席。予定時刻に解散。
帰り際、東英君がいたので肩を叩き「強くなってね」と言ってお別れ。彼も微笑む。
今回は道に迷わず真っ直ぐ帰宅。その後老母も帰宅。弁当を買ってきて用意し二人で晩酌。
老母もショートステイは初めてだったが楽しんできたようだ。
最後に瀧瓢水の俳句を添えて終わりたい。
「濱までは海女も蓑着る時雨かな」
皆様、お身体大切になさって下さい。感謝、合掌。
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